3-16 Day6 明けない夜はない、陽はまた昇る
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朝起きると、 冠水はだいぶ引いていた。
前日行けなかった友人の喫茶店「もも」へ行き、安否を確認しに行こうと、
支度をして家を出ました。
すると、仙台に住んでいるダンサーの友達の村上さんが家の前に来ていた。
本当、よく無事で、そして石巻に来てくれたことを心から喜びました。
「もも」は村上さんと僕の共通している友人なので、
一緒に行くことにしました。
前日まで水没して通れなかった道が通れる。
そして、お店まで辿り着く。
お店も自宅もぐちゃぐちゃになっていている。
人がいる気配は、無い。
「ももさーーん!ももさーーーん!」
と、大声で呼ぶも返事がない。
意を決して、中に入ってみることにしました。
本当、恐る恐る、
家具の下を覗いたり、冷蔵庫の後ろをみたり。
どうか、冷たい姿は見つかりませんようにと祈りながら。
二階に行ってももぬけの殻。
よく見てみると、人が入った形跡があるような。
どうか、ももさん家族が無事でいるようにと、
祈りながら、書き置きを僕と村上さんで残してお店を後にしました。
その後、村上さんと別れて、
僕は自宅の近所にある、姉夫婦の家に行き食べ物の調達と、
愛猫の確認へ行こうとした時に姉の旦那さんが歩いてきた。
「ダメだった」
と、冷たくなった愛猫を抱えていた。
自宅の枇杷の木の下に埋めて、もう一人のお坊さんの義理兄さんに、
供養をしてもらう。
その後、姉夫婦の家へ向かい、
色々と物を運び出し、気がつくと夕方になっていた。
暗くなる前に家に戻り、
そしてまたロウソクで灯を点け、
いつもより早く眠ることにした。
11日に一緒に居た舛さんから連絡が入り、
枡さんの実家の地域が電気が通ったとのことで、
MacやiPhoneの充電をさせてくれると、言ってくれたので
お言葉に甘えることにしました。
夜遅いので、次の日の午前中に行くことに。
布団に入り眠る。
余震がたまに寝るのを邪魔する。
そして、たまにおばあちゃんがトイレに行く時、
顔を何度か踏まれてまた起きる。
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