Ishinomaki Light Projection Ceremony 2012 4.11 ~ 5.11


2012年 4月11日〜5月11日までオーストラリアのビジュアルアーティストの
Richard Byersの3.11の津波で被災した旧石巻ハリストス正教会の修復基金を集める、
市民に文化財が津波で被災し、残ったことを意識してもらう為の
インタラクティブインスタレーション、
Ishinomaki Light Projection Ceremony」の期間中に行われた。


(photo by Yoichi Koizumi from ishinomaki2.0)


旧石巻ハリストス正教会は日本で最古の木造教会で、石巻市の文化財にもなっています。
1880年(明治13年)に宮城県牡鹿郡石巻村(現 石巻市千石町)に建てられ、
1978年(昭和53年)に発生した宮城県沖地震で被災する。
石巻建青会によって中瀬に移築、復元され2001年から一般公開される。
建青会の副会長に僕の父の四倉年思也がいた。
2011年 の3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で被災したが
流失は間逃れて残った。
その修復、復元の基金を集めるためのセレモニーがこのIshinomaki Light Projection Ceremonyです。

Richardとは、本当に偶然の御縁で知りありました。
僕が何年か前までオーストラリアに居た頃の友人の友人で、
Facebookを通してその友人からRichardを紹介され、石巻市にいる筈だから
コンタクトを取ってみてと言われる。

よく判らなかったけれど、これも御縁だと思い連絡を取って、
メッセージでやり取りをすると、どうやら旧石巻ハリストス正教会の為の
活動をしてくれているとのことで、
ただ、石巻の中で誰にコンタクトを取り相談すれば良いのか
解らず、石巻市に伝えても復興作業の激務で中々取り持ってもらえないと悩んでいました。

34年前の宮城県沖地震で被災した時の移築、修復復元の中核の一人がうちの父親だったと
伝えると直ぐに僕家にRichardと、このプランナーであるPR45の新藤典子さんが来て
Ishinomaki Light Projection Ceremonyを協力し、
僕も父も一石巻市民として一緒に進めていくことになりました。
僕は主に音楽と通訳での協力をしていました。

内容は応急防護の為に、教会堂の周りに建てられた足場ネットに
音に反応するようにプラグラムを組んだ光の線を
3方向から照らし、それを太陽光発電で蓄電した電力だけを使い
1ヶ月間、日没から20:30くらいまで投影する。
雨や曇りで電力が貯まらない時は休止、自然にお任せする。
それをあえて大々的にアナウンスせずに、市民の人がそれを目にしたり、
気になって寄ってみたり、そして音を立てて、自分のリアクションであるその光の動きを
楽しんでもらって、そしてその場所が旧石巻ハリストス正教会であることを
意識してもらうということがベースで、
何回かイベントもやり、その時はアナウンスをするという内容でした。

Ishinomaki Light Projection Ceremonyをやるまで、
何度も石巻市役所にも行き、そして市長室に行き市長と話もし
何とか出来ました。
市長とも、中瀬など地盤沈下も激しい地域でもあり、
土盛りをするなどの作業があり時間はかかるけれど修復、復元は約束すると
公言してもらいました。



まさか、親子二代に渡ってこの教会に関わること、
そして自分のオーストラリアでの繋がりがここに来るとは思ってもいませんでした。
これもまた御縁なんだろうなと思います。石巻とオーストラリアが繋がったんだなぁ。

石巻市民としても、この文化財でもある教会を
早く復元してほしいなと強く強く願ってこれからもまた動いていこうと思います。

そしてこの期間中に様々な出会い、出来事がありました。

それはまた次のブログで。

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