瓦礫調査に同行してのまとめ

僕は今回初めて調査に同行をして、
瓦礫の山の上まで登り時間をかけて じっくり見てきましたが、驚きの一言でした。

確かに今回の3.11 東日本大震災は驚異的かつ大規模で
何もかもが時間のかかることだというのは自分自身も津波を体験して解っていますが、
それにしてもあまりにも酷いと思いました。

アスベスト板は釘穴一つ開けただけで数万の目に見えない繊維が
飛散すると、僕が高校生くらいの頃に知りましたが、
それが割られて放置されている場所、
そして、そのまま砕石されて、運搬されて、更地にそのまま敷かれている所。

特に北上町のにっこりサンパークの仮置き場は、本当に驚きました。
風下になっているところに仮設住宅があり、そこに家を、生活を失った
人達が暮らしていくことを強いられている。
その敷地内にある運動場で小さい子供達も部活動なのか、野球やテニスを
頑張って練習している。
瓦礫の選別のバイトをしているオバちゃん達は全くマスクをしていない。
結構飛散して濃度の高い粉塵を吸い込んでいるのではと思うと
胸が痛くなります。
確かに少ない量を恒常的に吸っても中皮腫やじん肺などの発症率は
そこまで高くは無いということも耳にしますが、
多い量を短期間に吸うことの方が発症率が高くなるということも耳にしていました。

薬剤をかけて飛散を防止する策はあるし、
たしか宮城県からアスベスト対策の予算も入っているということも耳にします。

行政は市民の安全を守るものだとも思っているのですが、
果たして守られているのか、疑問を覚えます。

目に見えない物は確実に時間をかけてゆっくりと、
静かに大きく広がっていきます。
もっと長期的な目線で物事を見て、
そして今出来ることをすぐにでも対策をとっていただきたい、
真意に問題に向きあって欲しいというのが、
僕自身、一石巻市民として強く思いました。

コメント