7月からの2ヶ月の間に 3 - 『肘響』温泉トリニティトークショー

7月6日

石巻を離れて東京に来ていました。
三軒茶屋のSpace Orbitでのイベントの出演が夜にあるので
東京に出ると言っていたら、涼音堂茶舗のトークショーが
同じ日の日中にクラブキングのdictionary倶楽部 千駄ヶ谷である
とのことで、トークでのゲスト出演が決まりました。

『肘響』温泉トリニティトークショー
          「~温泉と東北未来学~」


内容はイラストレーターで山伏の坂本大三郎さん
涼音堂茶舗の星憲一朗代表によるトークショー。
千駄ヶ谷の富士山(といえばわかる人にはわかるかも)に
山伏とみんなでのぼるワークショップなんかも予定。
ナビゲーターはご存知Radio Freedomのタカハシマサトさん。


僕は千駄ヶ谷の富士山の事が全く解りませんでした。
「富士塚」という塚が4箇所あり、そのうちの一つが、
千駄ヶ谷の鳩森八幡神社で、Dictionary倶楽部から歩いてすぐの所にありました。





富士信仰に基いて人口で作られた塚らしく、
富士山の溶岩を積み上げて作られていました。



詳しくはWikipediaなどで調べてみてください。

富士塚
富士信仰
富士講

山岳信仰、山伏について、殆ど知識の無い僕にはかなり
興味深い内容でした。


さて、トークは東北の歴史と文化圏についての話です。
いきなりディープな話でした。
「東北」って一括りにされがちですが、本当に文化が細かく
地域によって分かれているので、そこがまた面白いのです。

石巻の中でも文化が違う地域もあるし、
少し北に行けば気仙沼があり、そこは僕ら石巻からすると、
完全に別の地域。印象的には岩手に近いのかな。

他にもいろいろ。
いろいろ過ぎて、頭が追いつかず思い出せません。。。(笑)



僕が参加したトークは、震災時に渋温泉の方に
渋温泉と鳴子温泉を持ってきてもらった時の話をしました。

本当に忘れもしない、震災から1ヶ月半が過ぎてすぐあたりに
大槌町に足湯の支援をしにいく渋温泉の方々が
石巻の我が家に立ち寄ってお湯を別けてくれました。
そして、大槌で支援を終えたその帰りに鳴子のお湯を持ってきてくれました。

「鳴響」「渋響」をやった縁で自分だけではなくて、
他の温泉同士が繋がったなにかとても深く胸を温めてくれる
縁を感じた時の話。

この話をすると、震災から2年半が過ぎて、
蓋をしていた様々な記憶も甦り(辛いだけじゃないよ)、涙が出てきます。
中々上手く言葉にはできないですね。

引っ越す前のブログに詳しく書いてありますので、
もし良かったら読んでみてください。→「嬉しい五右衛門風呂





その記憶の中にも、亡くなったポチさんに助けてもらったことも。
大三郎さんに、ポチさんの訃報を伝えると

「またまた〜〜............冗談だよね?」

と。本当に僕もまだ冗談だと思いたいけれど紛れも無い事実。
ポチさんが大三郎さんのサインが欲しいと言って
預かっていた「僕と山伏」を出した。

無言でサインとイラストを描いてくれた。

僕を鳴子温泉と肘折温泉に繋いでくれたのもポチさんだったんだなぁ。

トークショーはまだ続いていましたが、
僕はOrbitでのイベントの支度があったので千駄ヶ谷を後にしました。

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