フクシマ 痛むものの声 レポート
2013年12月12日、13日に山形県の庄内の響ホールにて、
「フクシマ 痛むものの声」の上演があり、劇中の演奏を担当しました。
前回は2012年の秋に越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭での
上演で、そこからまた演出の変更をしての再上演になりました。
フランスのパフォーマーが再度来日。
久しぶりの再会にとても胸が熱くなります。
今回の上演では、前回の越後妻有アートトリエンナーレでの時と
演出を大きく変更していくとのことでした。
上演数日前に山形入りして、そこから僕も参加し音楽の詰め方。
山形のパフォーマーの方が歌を入れるとのことで、
それの合わせを音楽室に篭もり特訓。
少しずつ息が合ってくる。
フランスのシンガーのエレンとも急遽一緒にやることにもなり
その詰め方。
森さんの音のイメージの意図と指定されたもの(森さんのススキノシアターの瓦礫)を
使ってのノイズのイメージとサウンドメイク、
それに合わせるフランスのパフォーマーの詩の朗読の意味と息合わせ。
PAさんとのやり取り。
位置の確認。
山伏の読経に合わせるディジュリドゥの呼吸。
僕はほぼ白紙の状態から全てを数日の間に一気に詰め込んでいったので、
途中途中で記憶が無い部分もあったりも。。。
そして、本番。
無我夢中で、やりきった。
気がついたら、会場から多くの拍手と涙。
終わってから、南相馬から避難している方から感想をいただいた。
「yukkiの音は凄く海を感じる」
その言葉が本当に、僕自身の震災後の全てを肯定してもらえたような、
そんな気持ちになって、だれも居ないところで泣いた。
今回の舞台、何か、大切なものを感じ取ってもらえた、
そんな実感のある素晴らしい舞台だったと思います。
本当にみなさん、ありがとう、おつかれさまでした!
関連記事:
・12月 12日,13日 森繁哉"フクシマ - 痛むものの声 -" 山形県庄内町文化創造館響ホール
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