12月 12日,13日 森繁哉"フクシマ - 痛むものの声 -" 山形県庄内町文化創造館響ホール


昨年の9月8日に新潟県の越後妻有アートトリエンナーレで一度だけ上演した
森繁哉さん(現代舞踏家)構成、演出の作品「フクシマ - 痛むものの声 - 」の再演が
山形県庄内町で12月12日, 13日の二日行われます。

僕は舞台の劇中の演奏を担当していています。



日仏国際共同制作ダンス作品

      フクシマ 〜痛むものの声〜



 現在でも山形県で約六五〇〇人の避難者が暮らしています。
 そのうちの約九割りが福島からの避難者です。
 この作品は二〇一二年の夏に新潟県で行われた
 「大地の芸術祭」にて一度だけ上演されました。
 そしていま、
 三・一一に起こった震災の爪痕、風化していく記憶と誠実に向き合い、
 一年をかけて再構成した作品をこの山形の地で上演致します。
 私たちは芸術がコミュニケーションの力を持つことと、
 言葉で伝えられないものを表現することがはらむ、
 根源的な人間の強さを信じています。


日時:2013年 12月 12日 - 13日  開場 午後6:30 / 開演 午後7:00
場所:山形県庄内町文化創造館 響ホール
入場:[一般] 前売 2,000円 当日 2,500円
   [学生] 前売 1,000円 当日 1,500円
 (東日本大震災で山形県内に避難されている福島県の方の入場料を無料としています)

出演:[構成・演出・出演]
   森繁哉

   [出演]
   ドミニック・パルメ (パリ在住、翻訳家)
   フレデリック・ヘルラ(パリ在住、パントマイマー)
   フィリップ・シェール(パリ在住、パフォーマー、舞踏研究家)
   エレーヌ・ミャラ(パリ在住、歌手パフォーマー)
   阿部利勝
   佐藤あゆ子
   松村知紗
   橋本磨才文
   成瀬正憲

   [演奏]
   四倉由公彦(Coupie)


お問合せ:090-1495-7403 / (FAX) 0234-43-4859
     vet06541(at)nifty.ne.jp  (at)を@に変えてください


主催/劇団響 共催/余目ロータリークラブ 後援/庄内町・庄内町教育委員会
 この公演は笹川日仏財団文化交流助成・(公財)山形県国際交流基金民間国際交流団体活動推進支援助成
 響ホール支援事業から助成を受けています


演出、森繁哉からのメッセージ

「ダンス作品「フクシマ」は、人類にとっての文明を考えるきっかけにしたいと
願いながらつくりました。原子力は人類の文明を象徴的に表していると思えるからです。福島の事故は人類にとっての文明の未来や限界を私たちに考えさせました。
しかしただ単に、原子力発電への賛成/反対、
という議論に終わらせたくはありません。
原子力発電が自分たちの生活の中にいかにしてあったか、
どう付き合っていたかを喚起できる、と同時に、
文明の隘路(あいろ)をどう芸術のチカラで捉え克服するかに
迫った作品がしたい、と思っています。

わたしは、文明を担うそれぞれの国の人々の想像力
もしくは根底的な民俗性というものを考えない限り、
この文明への問いは不可能だと思っています。
民族の根底に潜む想像力(神話や民話)や歴史性などは
日本にあってもフランスにあってもかわりはありません。
これらに働きかけることによって文明の本質にたどり着きたいのです。
わたしはこれからも「日本」という国の特殊性を超えて、
人類にとっての文明の未来を日本から問い続けたいと考えています。」






コメント

  1. まもなく震災から1000日になるんですね…

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    1. 初めまして。コメントありがとうございます。
      そうなんです。
      1000日経つのですが、僕自身は
      長いような、短いような、そんな感覚をあの日から
      ずっと続いています。
      置き去りになっているようなそんな感覚すらあります。

      これからしっかりと前へ進んでいきたいですね。

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