石巻〜松島 日を見て思うところ


昨日で、自分の円通院での演奏のスケジュールが終わりました。
円通院での演奏も震災の年から、ソニドのマリンちゃんが繋いでくれた
きっかけで演奏を始めたので今年で3年目。

あれから、3年か。

今回も石巻から三陸道や野蒜を経由して松島に通っていました。
17:00くらいの開門に間に合うようにするので、
大体遅くても16:30くらいに到着するように。

この時期のその時間だと丁度夕暮れに差し掛かるかどうかの時で
毎回運転しながら枯山水のような空を眺めて(ちゃんと安全運転心がけてますよ)、
その日の演奏のテーマを考えて、構成をイメージしたりしていました。





ひとつとして同じ景色の無い瞬間だなぁと思った時に通った
東松島の野蒜駅周辺。その日は11月11日の月命日。




ふと、色々な浜の人達が言っていた言葉を思い出す。

「もう海際はみんな(津波によって)景色が一緒だよ、あはは。」

なんだか、本当に急にその言葉を思い出して、
円通院に到着するまでずっと心の中で

「そんなことない、少なくても今はその場の景色が見えてきているよ。」

って、言い続けていました。誰かに。

悔しいとも悲しいとも言えない、複雑で泣きそうな気持ちでした。


円通院に着くと副住職を中心にスタッフみんなが庭の準備をしている。




10月下旬から通ってきて、
緑色から段々と紅葉が進み、今は丁度ピークを少し過ぎたくらいかな。
一刻一刻と、ゆるやかにまた同じ景色が無い。

演奏の時に雨が降ったり、雪も降った時もあった。

次行くとまた景色が変わる。
何故か苔が深くなっていたりもした。

風が出てる時は池の明鏡止水な反射も見ることも出来ない。



拙いMCでそういう事を話すとお客さんから

「花鳥風月ね、なるほど」

と言われて、実は初めて花鳥風月の意味を知った。


今年の円通院での演奏は、いつも以上に色々な事を教えてもらったような気がしました。

11月24日まで続く紅葉ライトアップとコンサート。

千秋楽の日には瑞巌寺門前周辺で、
雄勝町伊達の黒船太鼓保存会の演奏もあります。

是非一度だけではなく、何度か足を運んで花鳥風月を感じてほしいです。



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